巻き爪

よく巻き爪になるんです。
最初の頃は膿んでから病院へ行って切除みたいな感じだったんだけど、今は自分で爪はがしてどうにかしてます。
よくある自傷行為の中にリスカと爪をはがすのがあるらしいんですが、もしかして自傷のようなもんかもしれないなあと思ったり思わなかったり。
巻き爪が痛いのは、肉に入り込む爪の端の部分の皮膚が炎症とか逆剥けとかで傷ついて、そこに爪が当たるため更に悪化して少し触れただけでも激痛が走るというものです。
だからその部分の爪を剥がしてしまえばよいのです。
長期に渡って膿んでいた場合、常にじゅくじゅくなので爪が段々ふやけてじゅるっと爪を剥がすことができることもあるんだけど、ちょっと痛いぐらいだと強固に張り付いた普通の爪を剥がすのは容易じゃないし、取れたと思っても奥の届かないところに薄く皮膚と同化している爪が残っていたりするのでかなり難儀する。
その、端の奥にいつまでも頑固に残って激痛をもたらしていた爪を取れたときの感動といったら。
それがなくなったことで今までの激痛が嘘みたいに無くなり、世界がお花畑になったような幸せ感にひたることができるのです。
痛くない、幸せ。あの爪取れた自分すごい。
もう医者みたいな他人にやらせたくない感動なんだけど、これやってると何時間もかかることがあるのがイカンです。
ちなみに祖母も撒き爪体質で、両足親指を最近医者で剥がしてもらったそうです。
全然痛くなくなったということで、よかったよかった。
ほんとこれ、常に痛みを伴っているので。
爪剥がすのはいたそうだけど、一瞬で終わって後は治っていくため痛みはなくなります。
巻き爪時は常時ずーっと痛いんです。
ほんとに、これ取れたときの感動を誰かに伝えたい。
味わってもらいたい。
 

と、ここまで書いて思ったんだけど、
ガンで死に間際、父がものすごく苦しんでいたのですが、あれは死ぬまで常にずーっと痛くて、死なないと終わらない苦しみなんですね。
それを思うと、逃れられる痛みであるまき爪はむしろ痛くない時を思い出させてくれる良いものかもしれません。
私もいずれ終わらなく痛くなって死ぬのかもしれんなあ。
と思うと怖くなってきた。
死ぬのは一瞬でお願いします。