リチャード三世

古田さん主演のリチャード三世を見てきました。
このためだけに新幹線往復3万円、往復8時間。
うああああい!尻が痛いっ!
やっぱり飛行機にしとけばよかった。
で、東京に尻込みしながらへっぴり腰で赤坂サカスとかいうところへ行きました。
人多いーおしゃれー。早く逃げたい。
だけども、いつもゲキシネとかDVDでしか見たことなかった人が生で見れるとなってテンションは上がる。
すごく早めに着いてしまったので、場外販売されてたパンフを買って暇つぶししました。
おぉ、パンフも豪華。表紙全面に箔押しとは。
前から12列目でそんなに後ろでもなく前でもないけど結構いい席に座る。
しかも私の前に人がこなくて、いつも前の人の頭に邪魔をされていたのでものすごく快適に観劇することができた。
すごくラッキー。空席があるのはよくないかとは思うけど私はラッキー。
そして周りを見るとカメラがずらずら。
ホームページに29日はVTR用のカメラが入ると書いてあるのを帰ってから見て知ったんだけど、きっと昼の上演はテストで本番は夜公演なんだろう。
がっかり・・・でもDVDは買いますよ。
興奮していて本人氏を目の当たりにしただけで胸がいっぱいでした。
内容はリチャードが非道の限りを尽くして国を手に入れるけど、最後は結局堕ちてしまうという物語。
正直難しくて混乱して理解に苦しんだ・・
エドワード4人ぐらい出てきた気がする。エリザベスも2人?
同じ名前つけるんじゃないよ。
それに何より台詞がすごく難解。そんな回りくどい言い回ししなくていいからもっとストレートに一言で済ませてくれなきゃ分からないよ。
でもその飾られて回りくどくいろいろ装飾されてる台詞がシェイクスピアなんだろうなあと何となく思いました。
呪いの言葉一つとってもなんという豪華な言い回し。と思わされる難しい台詞。
何言ってるか理解するのが結構大変でした。
はへへ。頭悪いんすよ。
あと、衣装がおかしくて違和感ありまくりだったんですけど。
王様になったときのリチャードの衣装を見て後ろの席の人が「出落ち!?ぷくくく」と言っていたけど同感でした。
あれは良かった。
内容は重いんだけど、なるほどと思わせる斜めな演出はかなりこの難しい舞台を分かりやすくしてくれていました。
モバイルパソコンとか携帯とかテレビ放送とかですね。
あと、音楽。えかった。
それと、すごく一瞬だったけど、チチャードが兄に暗殺者を送ったけど暗殺者の一人が殺せずに「俺は悔やんでるんだからなっ」と言ってた場面が大好きです。というか河野さんだいすきです。
それにティレルも良かったー
川原さんも大好きです。いや、嫌いな人がいないのでみんな好きなんだけど。
だけどその台詞が何かの伏線でその後の何かにつながるのかと思いきやそんなことは全然なかったので、拍子抜けしました。
そして役者と目が合ったと勘違いするオタクがここに一人・・
目が悪いので表情はぼんやりとしか分からないからなあ・・
もう少し前の席なら良かったんだけど。
まあそんな目が合った妄想で萌えるのもまた生舞台の醍醐味ですね。
そして、
舞台上の『勝ち組』と客席の『負け組(私)』の比較をしてしまい、また複雑に落ち込む気分に陥ったりしたけど、ちょっと今回は幸せ気分が勝ってくれたので、以前劇団四季の人の目を見て衝撃を受けた時に比べて全然幸せ気分でした。
ははは・・
なんという駄目人生か・・
自分は自分を絶対ひげしてはいけない対象だというのに。
比較なんか何の意味もないというのに。
うう。
そして、実にあっさりと終わって行きました。
そりゃそうだ、5時過ぎに終わって、また6時半からやるわけですから。
回数の少ない地方公演とは訳が違うんだろうなあと思った。
人波に流されて押し出されるように会場の外へ。
あれよあれよという間に広島に戻ってきたわけです。東京駅で迷ったりもしたけど。
本当に舞台しか見てない一日でした。新幹線の中で意識がほとんど無かった。
だけど、思い出してはニヤニヤです。
なんだか町を歩いていても思い出してニヤアッとしてしまうので気持ち悪い全開。
悔しいほどに幸せ気分に浸ってしまいました。
どうせ私とは全く交わらない次元の違う世界を見ただけだというのにね。
向こう側はどんな世界なんですかね。
行ってみたいけど、尻込みして近づくことすら放棄してしまっている。
駄目だなあ。
満足できんよこんな人生じゃあ。
満たされて死ぬためにも何かしないと行けない気がする。
自分で自分を認められるような人生が送れたら胸を張れる気がする。
ぽっかりしながら死にたくないよう。